高校野球部の暴力

今回の駒大苫小牧の暴力事件発覚で思い出した

以前３０年前くらいかな

石川県では、小松辰夫投手を要して
甲子園で、ベスト４まで、進んだことがある。

その後石川県立野球場が、完成しその柿落しに
その時の優勝校である簑島高校を招待した。

石川県民が多数見守る中試合は、緊張の中
始まった。

相手の簑島のエースナンバーをつけたのは、
優勝時の投手でなくたしか２年生だったと思う。

多分緊張のせいか１回からいきなりファーボールの
連続で、押し出しの１点献上
試合も招待試合と言うことで、優勝校も実質エースを
温存し手抜き試合でお茶を濁す。

とみえたのだが、簑島の監督が、おもむろに
投手交代を告げ実質のエースが出てきて
打たれた投手は、うなだれてベンチに

誰もがその後の試合に見入っていたときに
突然緊張が走る。

なんと監督が、打たれて帰ってきた投手を
平手打ちした。その音は球場全体に鳴り響き
観衆も息をのんだ。

その後
試合はしまったモノになり
地元の星陵の勝利と相成ったが、
対照的だったのは、終盤星陵のナインが気合いを入れるべく

ベンチ前で、円陣を組んでかけ声を上げる際
小松投手は、ベンチにふんぞり返りその円陣を
冷ややかに見つめていた。

招待を受けた簑島の監督が、石川県に対して取った

最大の礼儀であった。